Sustainable Web Development with Ruby on Rails を読んだ

Sustainable Web Development with Ruby on Rails を読んだ。評判通り、よい本だったと思う。

筆者の経験にもとづいて得られた Rails アプリ開発におけるベストプラクティスをまとめたような本だった。「筆者の経験にもとづいて」というところがキモで、あくまで筆者の思うベストプラクティスであり、それを認識しながら読む必要はあると思う。

好みが分かれるところはあると思う。よく槍玉にあがるのはビジネスロジックの扱いのところ。筆者の苦労がにじみ出ていると感じた。現場によっては、これぐらい固く決まり事を作っておかないといけないこともある。今の俺なら使わないけど、こういうことをやりたくなる気持ちは分からなくもない。

ついでなのでビジネスロジックをどう扱うかの個人的な好みを書いておくと、モデルに書く。ActiveRecord に書くこともあるし、PORO に書くこともある。この記事にあるスタイルに近いと思う。

コントローラのコードが Scaffold のそれに近くなるよう、モデルのメソッドを設計するようにしている。そうすると大体最終的なコードもスッキリする。必然的にモデルが太るので、テストは書きやすい。

閑話休題。

筆者の経験にもとづく意見がふんだんに書かれた書籍だった。同じ結論に達したところもあれば、違う結論に達してるところもある。こういう書籍は新しい考え方が得られておもしろいなと思ったのだった。