10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」という本を読みました。
本書は10代の子ども向けに書かれた本で、周りから放たれる「ずるい言葉」に対する悶々とした気持ちを解きほぐしつつ、それへの対処方法を紹介する本です。が、「ずるい言葉」を言う側にまわりがちな、親の立場にある大人の「べからず集」にも使えそうだなと思い、手にしました。
読み進めると、まー言ってる言ってる、ずるい言葉…。これも言ったわー、あの言葉はこういう受け取り方をされうるんだなー、気をつけなきゃなーと読みながら反省が止まらない。 逆に言われた言葉も少なくなくて、あれはずるい言葉に当たるんだなーとかいう発見もあった。ずるいと感じていなかったか、昔は感じていたけど、そういうものだと適応するようになったかは定かではないけど、少なくとも今はずるい言葉に当たるとは思っていないものもあった。
大人にとってのこの本のいいところは、「べからず集」にとどまらず、「ずるい言葉」ではなくどう言うべきだったか、という点にまで触れている点だと思います。ずるい言葉が放たれるあるシチュエーションについて、本質はこうだから、こういう風に言うべきだよねとか、こういう風に振る舞うべきだよね、という具合。
子育てにおいて、悩みは尽きません。何気なく発している言葉や、よかれと思ってやっていることが、案外子どもの負担になっていたりする。言うべきでないと分かっていても、つい言ってしまうこともある。たまにこうやってメンテナンスしなきゃなーと思ったのでした。