ThinkPad X1 Carbon 第6世代の BIOS をアップデートする

X1 Carbon 6th gen about 50% slower on Linux という記事を Twitter のタイムラインで流れているのを見つけた。記事によれば、「ThinkPad X1 Carbon 第6世代 (以下 X1C6) で Linux を走らせているなら、BIOS を最新化するだけで倍速くなる」ということらしい。

どういうことやねん?と思ってもう少し詳しく記事を読むと、温度の上限設定があがったことで CPU の周波数が抑制されにくくなったとのこと。CPU ヘビーな処理なら、それだけ速くなるよってことらしい。BIOS の更新履歴 にはそんなこと書いてないんだけどなぁ。他にも S3 Suspend がサポートされたとかいう更新もある。というわけで BIOS を更新してみたよ、という話。

更新は結構かんたんにできた。以下は Arch Linux での操作記録だけど、他のディストリでも同じような手順でできるんじゃないかと思う。

  1. fwupd をインストールする
  2. ここ に従って fwupdmgr update する
  3. マシンを再起動
  4. Boot Menu から「Linux Firmware Updater」を選択
    • BIOS 更新が適用される
  5. fwupdmgr get-devices で更新されたかどうか確認する

手元の環境では 0.1.12 が 0.1.30 になった。ずいぶんたまってたらしい。

さらに Linux 向けに最適化された Suspend (S3 Suspend のこと?よく分かってない) を有効するために、BIOS の設定を変える。ここ の手順に従えば OK.

After flashing you will need to enable it under Setup → Config → Power then select Linux

正確には Power の「Sleep State」を Linux に選択する感じ。手元の環境では「Windows 10」になっていたのを「Linux」に変更した。

PC を閉じてしばらく放っておいたところ、バッテリーの持ちがかなり改善されてることを確認できた。32 時間ほどで 11% ほどの消費。もともとは数時間しか持たなかったことを考えると、すごい改善。X1C 初代では困ってなかったんだけど、X1C6 にしてからというもの、PC を閉じた状態でも結構バッテリーを食ってたのが気になっていた。改善して何より。